最新号在宅療養情報 No.14
自宅で利用できる介護保険サービスについて②
賀茂地区に
医療と介護の輪を
賀茂圏域に住む高齢者が住みなれた地域で暮らし続けられるよう、1市5町(下田市、東伊豆町、河津町、南伊豆町、松崎町、西伊豆町)が地域支援事業等の共同を図り、「在宅医療介護連携推進事業」の8つの事業項目を、医療法人社団静岡メディカルアライアンスに委託しました。
事業を受託した当法人はその窓口として、下田メディカルセンター内に「賀茂地区在宅医療・介護連携推進支援センター」を平成28年5月25日に開設、運営しております。
「賀茂地区在宅医療・介護連携推進支援センター」の新着情報
在宅医療・介護連携推進事業としての取り組み
現状分析・課題抽出・施策立案(計画)
(ア) 地域の医療・介護の資源の把握
(イ) 在宅医療・介護連携の課題の抽出と対応策の検討
(ウ) 切れ目のない在宅医療と介護の提供体制の構築の推進
対応策の実施
(ア) 在宅医療・介護連携に関する相談支援
(イ) 地域住民への普及啓発
(ウ) 医療・介護関係者の情報共有および研修の支援
対応策の評価の実施、改善
医療と介護に関わるさまざまな職種が連携、協働していくための相談窓口として、
平成28年5月より下田メディカルセンター内に開設し、在宅医療・介護連携に関する相談に対応しています。
賀茂地区在宅医療・介護連携推進支援センター TEL. 0558-25-3535
住民のみなさまからの相談には各市町の地域包括支援センターが対応しています。
当センターの相談実績については、こちらをご覧ください。
講演会・勉強会の掲載を希望される事業所の方はこちらをご覧ください。
申込・問合わせ先
賀茂地区在宅医療・介護連携推進支援センター (下田メディカルセンター地域連携室内)
平日9:00~16:00 土曜日9:00~12:00
TEL. 0558-25-3535
申込先
松崎町健康福祉課介護保険係 TEL:0558-42-3966
西伊豆町健康福祉課介護保険係 TEL:0558-52-1961
賀茂地区在宅医療・介護連携推進支援センター (下田メディカルセンター地域連携室内)
TEL. 0558-25-3535
問合わせ先
賀茂地区在宅医療・介護連携推進支援センター (下田メディカルセンター地域連携室内)
平日9:00~16:00 土曜日9:00~12:00
TEL. 0558-25-3535
申込先
下田市地域包括支援センター TEL:0558-36-4146
南伊豆町地域包括支援センター TEL:0558-36-3335
賀茂地区在宅医療・介護連携推進支援センター (下田メディカルセンター地域連携室内)
TEL. 0558-25-3535
問合わせ先
賀茂地区在宅医療・介護連携推進支援センター (下田メディカルセンター地域連携室内)
平日9:00~16:00 土曜日9:00~12:00
TEL. 0558-25-3535
演題及び要旨提出期限
令和5年12月15日(金)
参加申込期限
令和6年2月9日(金)
申込・問合せ先
静岡県賀茂健康福祉センター 健康増進課
TEL:0558-24-2036 (担当:金高)
FAX:0558-24-2169(送付票は不要です)
kfkamo-kenzou@pref.shizuoka.lg.jp
『多職種事例検討会』開催報告
賀茂地区在宅医療・介護連携推進事業
当支援センターでは、医療・介護に関する相互理解と在宅療養推進に向けた連携強化を目的に、『終末期の患者様の在宅療養と多職種連携』をテーマにした多職種 事例検討会を、地域の特性を踏まえ賀茂地区を3つのブロックに分け、下記の日程で開催いたしましたので報告させて頂きます。
日時場所
1.西伊豆町・松崎町ブロック
令和5年11月10日(金) 18:30~20:30
西伊豆町保健センター2階会議室
事例提供者:ゆうあい訪問看護ステーション 看護師 宇都宮幸代 氏
2.南伊豆町・下田市ブロック
令和5年11月20日(月) 18:30~20:30
南伊豆町役場湯けむりホール
事例提供者:J A富士伊豆福祉相談センター ケアマネジャー 飯田美穂 氏
3.河津町・東伊豆町ブロック
令和5年11月28日(火) 18:30~20:30
河津町保健福祉センターふれあいホール
事例提供者:居宅介護支援事業所サンシニア河津 ケアマネジャー 臼井直樹 氏
講師は下田南伊豆主任ケアマネの会(以下ケアマネの会) 下川床 香織氏に依頼し、ファシリテーターはケアマネの会を中心に、各ブロックの主任ケアマネジャーにご担当して頂きました。
西伊豆町・松崎町ブロックでは32名が参加され、「主介護者がサービスの導入に否定的で介入遅延・状態悪化した状況での看取り介入」のケースについて、事例提供者の「もっと早期から介入できたのではないか」との提供理由に対して活発なグループワークが拡げられました。
南伊豆町・下田市ブロックは50名の参加があり、「自宅での看取りを決めたご家族の気持ちの変化に対する関わり方」について、「看取り期が長くなった時や状態が悪化した時に、家族が自宅での看取りを決めても心が揺らぐ時に、介護者に対してどのような声掛けをし、どのように寄り添っていけば良いのか」との想いに対して、グループワークが拡げられ、診療所の医師や、病院看護師からは、「心が揺らぐのは当然。方向性や疼痛コントロール等含め一時的な入院対応も1つの方法。」などそれぞれの専門職からの視点や意見等が聞かれ、大変参考になったとの感想を多く頂きました。
河津町・東伊豆町ブロックでは、35名が参加されました。事例提供者からの「長期化する看取り対応への葛藤。この対応で良かったのか?」についてグループワークが 繰り広げられ、療養が長引く中での家族の揺れ動く心情に、どのように寄り添った支援が出来るのか等、医療・介護・福祉・行政等様々な専門職の立場からの意見が出て、参加者からは自分とは異なる視点でのアプローチを知ることができ、支援の幅が広がったとの意見が聞かれました。
今後も引き続きこのような多職種による事例検討会を重ね、高齢化・過疎化が進む地域で、より良い多職種による支援が構築できるよう取り組んで参ります。
令和5年9月29日 『医師による遠隔での死亡診断をサポートする看護師育成に向けた勉強会』 開催報告
賀茂地区在宅医療・介護連携推進事業
賀茂地区在宅医療・介護連携推進支援センターでは、医療・介護連携推進事業の一環として、医療従事者の情報共有並びに研修の支援を目的に勉強会を開催しております。
賀茂地区では、過疎化や高齢化が全国に先駆けて一段と進む一方、在宅医療に向けた医療資源が不足する状況下において、地域に暮らす高齢者・家族が自身の意向に沿い、人生の終末期を自宅で過ごし最期を迎えることは大変に困難な状況です。この課題に対して少しでも住民の方の思いを実現すべく、「ICTを利用した死亡診断ガイドラインに沿う医師による遠隔での死亡診断」に沿い、「医師による遠隔での死亡診断をサポートする看護師育成に向けた勉強会」を開催いたしました。訪問看護ステーション、病院、介護施設、行政保健師、在宅看護師の方々に参加を呼びかけたところ、41名の方にご参加頂き、関心の高さが伺えました。
平成29年からこの研修制度が始まり、現在全国でも2症例しか実現していないハードルが高いものではありますが、当賀茂地区では介護老人福祉施設みくらの里において今年4症例、遠隔による死亡診断による看取りを実施しており、現在厚生労働省において検証中であります。当日の勉強会は、みくらの里看護師の鈴木雅世さんより①研修会の内容について、②研修終了後から実践の過程、③実施手順、④実践後の報告、事例検討会について、など講義を行って頂き、併せて死亡診断に関する医師法第20条や20条ただし書の適切な運用について、を中心とした医療法の解釈について情報共有を図りました。
勉強会後のアンケートでは、約1/4の方が今後研修会に参加を検討されるとの結果でした。
当支援センターでは、5年後を一つの目標として中期的スタンスで、研修を履修された看護師を増やし、賀茂医師会とも情報共有・協同を図り、所属されている施設の垣根を超えた「医師による遠隔での死亡診断をサポートする看護師」のチームが構成できるよう取り組んでまいりたいと考えております。
在宅療養についての情報を分かりやすくお伝えするために広報誌を発行しています。